サロンワークにおける`俺流`薬剤コントロール(4)〜リボルバーの話4〜

2013.01.16 Wednesday 17:19
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     0を入れると4回に渡りいろいろと書いてきたのですが、

    わかりやすくって考えていた割にどんどんむずかしくなってる事に気づいた戸石です 笑



    前半が終わったら書こうって考えている一言があります。



    それを書くまではとりあえずがんばりまっす!!



    前回言っていたTG換算やpHや還元剤のこむずかしい話はやっぱり後にまわして
    コントロールのイメージをちゃんとお伝えしていきますね。



    前回からの流れでの続きなんですが、


    パーマ液やカーリング剤のパワーのバランスは

    1,pH(アルカリ度)
    2,還元剤の種類
    3,還元剤の濃度

    この3つのバランスで成り立っています。

    なので、平均的なハードと言われるパーマ液がpH9くらいでチオで濃度が6%〜7%
    という基準を考えた時に、


    これが健康毛用だと仮定すると、ダメージ毛対策にはpHか還元剤の濃度のどちらかを
    落としていけば良いということになります。[
    (簡単に言ってしまうと。。。)


    pHが下がるって事は中性や酸性パーマのようにpH7〜5.5くらいに落としたりって事です。

    これをすると、たいていの還元剤の反応はにぶり、塩結合もつながっている状態なので

    かかりが弱くなる=ダメージ毛は薬剤に反応しやすいので適度にかかってくるイメージになります。


    ダメージレベル◯◯用っていう事はそのダメージレベルに調度良いカール形成を


    するpHであったり、還元剤の濃度に落としているって事になるんですね。
    (もちろんそんな簡単にはできていないんですが。。。)



    で、コントロールの話に戻りますがスペックが大切っていう事にもつながってきますが、


    pHが8.8くらいのアルカリでシステアミンが2%程度の薬(Aとします)と、

    pHが7くらいでシステアミンの薬で濃度が4%の薬がダメージヘア用として2種類あったとしますね。
    (Bとします)

    これが同じくらいのかかり具合になる薬だとしましょう。
    (実際の結果ではなくここではあくまで仮定です)


    これをもう少し強くしたいなって感じた時に、ちょっとだけ強い薬を混ぜたいって考えたとします。


    pH9のシステアミン6%の薬だとしましょう。(Cとします)


    これと1:1でAとBの2つの薬とミックスしたとします。



    不思議なことにAとBは単体で使った時は同じ位のかかり具合だったはずが、
    強い薬とミックスした時にはBの方が強くかかるはずです。


    なぜでしょう?



    答えは還元剤の濃度です。


    Aは濃度低くてpHでパーワーをコントロールしていた薬。

    Bは濃度を上げてpHを下げる事でパワーをコントロールしていた薬。


    そこにpHの高いものと1:1にするって事はこんな感じの薬が出来上がります。


    C+A(1:1)=pH9  システアミン濃度4%

    C+B(1:1)=pH9  システアミン濃度5%


    pHは7と9を1:1にしたから8になるような簡単なものではありません。

    くわしく知りたい方はpHを調べてみてください^^



    アルカリ度はpHが高かったA+Cの方が多少高いかもしれませんが、


    SS結合を斬る還元剤の量はB+Cの方が上がってしまうので結果的にpHが
    上がってしまうと濃度が濃い方が強くなってしまうわけです。


    pHを上げ濃度を下げてパワーをコントロールしているケース


    濃度を上げてpHを下げてコントロールしているケース


    単体で使えば同じくらいのパワーですが、そこにどういったものが混ざるかで
    混ぜた後の反応は変わるかもって話です。



    ただ、化粧品カーリング剤などでミックスを前提に作られた薬の場合は
    1:1でミックスした時にうまい具合に真ん中のパワーになるよう設計されているものもあります。


    ですが、そうじゃないものももちろんあると思いますし、逆に自分でカスタムした時などは


    ひとつの基準として持っていても良い考えなのかなって思っています。



    それと、パワーを下げたいって思った時に、水で薄めるとします。

    AのpH高くて濃度が低いケースではちょっとのつもりが濃度低くなりすぎて
    いきなりがっつり弱まってしまう事もあるかもしれません。

    Bのほうは濃度は保たれているのでちょっとのつもりのちょっとをコントロールしやすいって
    事はあるともいます。




    で、一番重要なことは知っている事ではなく、使っているという事実です。


    使っている薬の性能に合わせて配合を変化させたりできるのは「触ったことがあり、その

    薬のかかり具合のイメージが記憶にある」って事がなにより重要なのです。



    なんかあの薬って前こんな事したら弱くなったなとか、これをミックスしたら

    ちょっと強くのつもりがすげーかかりすぎちゃったよ。。。


    ってことが記憶の中にあったのであれば、それは今日お話した事が原因かもしれません。


    だとすると対策もたてることができますよね。




    次回はまたリボルバーの薬のスペックのお話に戻ろうとおもいます。



    では!




    お知らせ

    今年の4月から5回に渡ってコースでパーマを学ぶ「SPA」の募集がはじまりました。

    少人数制で10名限定での募集となりますのでよろしくおねがいします。


    なぜ10人限定かって言うと、、、、単純に見きれないからです 汗




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    もちろん真っ赤なウソですw 講習はいたって真面目です。詳細はコチラ 

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    フェイスブックページで参加表明をしていただくか、リスペクツに直接連絡を
    いただければおってコチラからご連絡さしあげます。




    category:戸石のパーマな話 | by:しゃんてcomments(0) | - | -
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